#神様の罠
#辻村深月 #乾くるみ #米澤穂信 #芦沢央 #大山誠一郎 #有栖川有栖
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#あらすじ
辻村深月、乾くるみ、米澤穂信といった豪華作家陣による短編集。
「夫の余命」乾くるみ
余命短いことを知りながら夫婦になった美衣(みい)だが、失ってなお愛する夫のことが忘れられない。
病院の屋上から飛び上がった美衣は、夫との日々に想いをはせる…
「投了図」芦沢央
地元で行われることになった注目の将棋大会。
将棋好きの夫はさぞ喜ぶだろうと思われたが、意外にも興味を示さない。
そんな時、コロナ禍での大会開催を良く思わない嫌がらせの貼り紙が掲示される。
自身も嫌がらせに合った経験のある美代子は心を痛めるが、よく見るとその字には見覚えが…
#感想
わ
わーー
わーーーーーっ
見て、この作家さんラインナップ!
凄すぎて即買い一択なんだけど!
実のところ、初めましての作家さんもいたのだけど、8割は好きな方々。
それもどんでん返しがお得意な方ばっかじゃん!
そんな作家陣の書く『神様の罠』って、もう絶対面白いことが約束されとるっ
と、大興奮で購入しました。
複数の作家さんの短編集ってあんまり読まないんだけど、今回は別。
むしろ一冊で全部読めるなんて贅沢が過ぎる!
そしてどの作品も期待を裏切らない。
短編の中に、ちゃんと各作家さんの個性が見て取れるよ!
(ここからはネタバレを含みます。
今後読むかもな人は引き返してね!)
芦沢さんの、暗く思い詰めた人の心情描写は短編でも色あせない!
そして始めの印象と最後に明かされた真実で、ガラッと異なるところも!この巧妙さよ。確かに、確かに"人"ってこうよね。悲しくて切ない…でもそれだけじゃない。
乾さんは…この人ほんまブレへん。
余命いくばくもないことを承知の上で結婚した美衣は、愛する人を失ったことを嘆きながら、過去を振り返ります。
病人を気遣えば気遣うほど、遺される人間を想えば想うほど、それは後になって倍のゲスさで返ってくる。
さて貴方は、どの話が好き?