『続ける思考』-ひたすら続ければ、いつか自分が変わっている

#続ける思考
#井上新八
#感想
「鬼ルーティーン」
ブックデザイナーとしていくつもの仕事を、アシスタントも付けずにこなし超多忙を極める作者。
にも関わらず、毎日
ダンスの練習をし
本を読み
マンガを読み
短歌を作り
ジョギングをする
他にも諸々行っているらしい。
そんな作者が語る、続ける為の仕組み作りのノウハウ本。
#感想
まぁまぁ忙しいので、特に何か新しいことを始めたくて、という訳ではなく何となく手に取った本。
ところが、この作者の忙しいというか充実した毎日よ!
同じ24時間を生きてる?!と、恥じるような思い。
更に驚いたのは、井上新八氏、元々は続かない性格だったらしい。
これは勇気がもらえる。
″毎日出来るくらいまで小さくする″
なるほど。
これをきっかけに1つ新しい習慣を始めた。
相変わらず自分は影響を受け易い。でも、こういったことに関しては良い事だと思っている。
さぁ、続けるぞー
(ちなみに、美文字になる練習を毎日1行行う、という非常に小さなスタート。こんなもんで良いようだ)
『花屋さんが言うことには』-疲れた時に読みたい、ひたすら優しい世界

#花屋さんが言うことには
#山本幸久
・
#あらすじ
ブラック企業で心身共に疲れ果て、退職を決意した24歳の君名 紀久子。ふとした縁から花屋店主の外島 李多と出逢い、駅前の「川原崎花店」でアルバイトとして働くことに。
個性豊かな従業員たちと色とりどりの花々に囲まれ、様々な事情を抱えたお客様と触れ合う毎日。
しかし、彼女にはデザイナーという夢があり、再就職を考えていたがその道は困難であった。
各章ごとに異なる花が登場し、その花言葉がストーリーに彩りを添える、心温まるお仕事小説。
#感想
各章ごとに違う花をテーマに展開するオムニバス形式。各章のラストに示される花言葉が粋な演出です。
とにかく優しい世界で、心温まりました。
花屋さんの仕事という、華やかで楽しそうでありながら、現実的で大変な面も垣間見えるのも面白い。
仕事や人間関係に少し疲れた時に読むと、前向きな気持ちになれる、希望に満ちた一冊です。
ただし、同じく夢を持ってもがいている身としては、ちょっと諸々順調に進み過ぎる気もします…
タイトルも、ミステリ系かな?と期待しましたがそういう訳ではなく、少し物足りなさを感じたのが本音。
#読書日記 #読書メモ #本好きさんと繋がりたい
『Nのために』-あの人を守りたい…少しの嘘を許して

#Nのために
#湊かなえ
・
#あらすじ
超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、野口夫妻の変死体が発見された。
現場に居合わせたのは、20代の男女4人。全員が”N”のイニシャルを持っていた。
当初、野口夫人と親密であった西崎が容疑者として逮捕され、事件は解決したかのように思われた。
しかし、それぞれの証言には各々にとって大切な「N」を守るための嘘が隠されており…
事件当夜、本当は何が起こったのか―
それぞれの視点から語られる真実は、少しずつ噛み合わず、やがて一つの核心へと収束していく。
#感想
湊かなえさんの作品って、個人的には博打です。
ひどいイヤミスでもう手に取りたくなくなったり、パズルのピースが合うように気持ち良い最後を迎えたり…
ただ、基本、人間の残酷で自己中心的なエゴが押し出されているように思っていたので(個人的感想です)
今回は少し珍しいタイプのように思いました。切なさに満ちた愛の物語で、私は結構好きです。
また、4人それぞれの視点から真実が明かされていく構成は、湊さんらしさが出ていて読み進めるのが楽しいです。
「湊さんの何とも言えないイヤミス感が好きだ!」という方にはオススメしませんが、静かで必死な愛の形に触れてみたい方は是非。
『宝の地図をみつけたら』-ただの冒険譚ではない、嗜好のミステリ!

#宝の地図をみつけたら
#大崎梢
・
#あらすじ
主人公の晶良が小学生の頃に祖母からこっそりと手に入れた一枚の古い地図は、晶良と伯斗の友情の証だった。
あれから十数年。地元に残った晶良と、東京で働く伯斗は疎遠になっていた。
ところがある日、伯斗が突然晶良の前に現れ、こう告げる。
「探しに行かないか、
昔みたいに」
どうやら地図は埋蔵金を隠した本物で、ヤバい連中が狙っているらしい。
結局、渋々と宝探しを再開する晶良だったが、直後、伯斗の消息が途絶えてしまう。代わりに"お宝"を狙う危険な連中が次々と現れて…!?
#感想
めっちゃ面白かった!
怪しい連中につけ狙われるスリルに手に汗握り、埋蔵金は本当に見つかるのか…?というミステリーに心奪われる。
横溝正史作品も好きなので、「幻の村」というのはロマンでした✨
本作はそんなに禍々しくはありませんが笑
どちらかというと、王道の冒険ミステリー作品。
ただし、単なる宝探し譚に留まらず、ミステリー要素が加わることで、物語に深みと緊張感が与えられました!
あんまり書くとネタバレになるからなぁ…(もどかしい)
スリルと驚きのある、素晴らしいミステリでした✨
※以下、ネタバレ※
宝は埋蔵金でなく、失踪も失踪でなかったという衝撃の事実。
友情と夢が試される結果になりましたが、読後感は爽やかな逸品!
『旅猫リポート』-1人と1匹の、優しくて切ない最後の旅

元野良猫のナナは、交通事故で大怪我していたところを心優しい青年・サトルに助けられ、それから1人と1匹は5年の年月を幸せに暮らしてきた。猫らしいツンデレぶりで、人間を見下ろしながらも、サトルには特別な愛情を抱いているナナ。
しかし、ある事情から、ナナを手放さなければならなくなったサトルは、新しい飼い主を探す為、ナナと一緒に銀色のワゴンで旅へ出ることに。
「僕の猫をもらってくれませんか?」
懐かしい友人たちや大切な人…縁を辿って、それぞれにナナを託そうとするサトルの秘密とナナの心中とは。。。
#感想
ナナとサトルの最後の旅。
それはサトルがナナを手放す為の旅。
割と早々にサトルの秘密には気づくのだけど、それでも面白く読み進められたのは、サトル達が訪ねて回る人たちとの会話を通して、これまでのサトルの人生が浮かび上がってくるから。
そこにはこれまでの物語が詰まっていると共に、希望を持てる未来の予感が感じられ、大切な人の元から再出発するサトルとナナは爽やかです。
分かっていても最後は涙。
それがどんな意味を持つのかは、是非実感してみてください。
#読書日記 #本感想
『わが名はオズヌ』-汚職・伝説・少年のバトル!異色ストーリー

#わが名はオズヌ
#今野敏
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#あらすじ
荒廃した神奈川県立南浜高校には、廃校にしてニュータウンを建設する計画が持ち上がっていた。利権を狙う政治家とゼネコンが動き出す中、一人立ち上がったのは生徒の賀茂晶。
自殺未遂から生還した彼には、千年の時を超えて修験道の祖・役小角の魂が宿っているという。
この奇怪な少年の正体をさぐるべく、神奈川県警の高尾と丸木が調査に乗り出すが、次第に賀茂たちの正義に心を動かされていく。
果たして彼は本当に役小角の転生なのか、それともただの妄想なのか――。
学園を守る為、権力と金に立ち向かう超常バトルが始まる!
#感想
なかなか分厚く、読み終わった後は達成感…!
役小角の歴史的説明の部分は、幾分ややこしかったけど、飽きたりはしなかったのが今野さんの筆力か。
権力者たちとの対決構造が痛快でした。大人の汚い利権争いに立ち向かう高校生たち…まさに現代版の勧善懲悪!
高尾刑事と丸木の存在も良い味出してる↑
警察物とファンタジーという異色のコラボが、見事にマッチしていることに脱帽でした。
#読書日記 #本感想
『小夜しぐれ みをつくし料理帖』-ままならなくても今日を笑顔で過ごす

#小夜しぐれ
#髙田郁
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#あらすじ
江戸元飯田町で店を構えるつる家は、安くて美味しい料理を提供するので人気を博している。
店主の種市は、早とちりで喧嘩っ早く調子の良い面はあるものの、従業員を心から大切にする情に厚い江戸っ子だ。
そんな種市が元々蕎麦屋として立ち上げたつる家には、亡くなった愛娘つるへの愛情と拭いきれない悔いが込められていた。
身を切られるような種市の過去が紐解かれる『迷い蟹』。
大店の娘で澪の友でもある美緒は、ずっと一途に医師の源斉を慕っており、美緒の親もこれを叶えてやりたいと思っていた。はずなのだが、ついに美緒の父が源斉以外の男との縁談話を立ち上げて?!
天真爛漫な娘が想い続けた恋の行方『小夜しぐれ』。
澪が想いを寄せる謎の浪人、小松原の正体もついに明かされる。
ままならない人達の切ない想いが込められた第五巻!
#感想
お江戸の物語を読む楽しさの一つには、海外を見るような文化の違いにあると思ってます。
今では、相当高貴なお家柄でもないと、親が勝手に子どもの結婚相手を決める・身分で結婚相手が変わる、なんてことはないですが、当時は当たり前の常識だったんですよね。
そんな中、美緒の親はよほど娘が可愛いかったんでしょう。彼女の恋を陰ながら応援し続けます…が、、、
これも親心。
みをつくしは、なんとも切ない、身を切られるような辛いお話が多い。
もう、良い加減幸せにしてやっておくれよ!!!
それでも読んでしまうのは、彼ら彼女らが″一生懸命に生きる″ということを諦めないからでしょう。
#読書感想