#ラメルノエリキサ
#渡辺優
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#あらすじ
復讐は誰かの為にするものじゃない、大好きな自分がすっきりしていられる為にするものだ。
女子高生の小峰りなには復讐癖がある。
そんな"りな"が夜道で刺された。相手の手がかりはただ一つ「ラメルノエリキサ」。
警察なんかに渡さない、絶対自分でケリをつける?!
#感想
なかなかブッとんだようなお話。
主人公のりなは、"完璧なママ"が大好きで同時に厭わしく思うマザコンをこじらせている。
そういうのって結構あるよね。
親から注目されたい、関心を買いたいながらに自立したくて鬱陶しくもある。
そして自分のことなんて見てないように感じていじける…
そう、これはなさそうで意外とあるあるなお話なのだ。
普通だったら犯人を追い詰めて復讐しようとかしない。
嫌な目にあった時、とことん相手が嫌がることを考えて、肉体的もしくは社会的制裁なんて与えたりはしない。
でも、想像したことない?
私をいじめたあの子、ひどく裏切ったアイツを懲らしめる為に、例えばゲスなやり取りの履歴をスクショして公開しちゃうとか。
誰しも、とは言わないけど一度は考える妄想を現実にやっちゃう子がいたら、自分と関係ないなら、それって結構気持ち良いんじゃ…?
話の進め方にちょっと強引なところがあるのはご愛嬌。
サクッと読み進めて下さい、青臭かった人生の一時を振り返るみたいに。