#ダレン・シャンⅥ
#バンパイアの運命
(#ダレンシャンⅥ)
#DarrenShan
#ダレンシャン
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#あらすじ
(あらすじもネタバレになるので
未読で今後読むかもな人は引き返してね)
気さくで明るく、誰よりも頭の良かったカーダが裏切っていた…!
力量の試練に失敗し逃げ出したダレンは、偶然カーダがバンパイアの敵、バンパニーズをバンパイア・マウンテンに引き入れていたことを知ってしまう。
あわや生け捕りにされそうになったダレンだが、巨大水路に飲み込まれ脱走を図る。
死を覚悟したものの、なんとか生き延びたダレンは、見つかれば処刑される危険も顧みず、仲間を救う道を考える!
#感想
昔途中で挫折した『ダレン・シャン』シリーズ。
フと思い出して一から読み返し始めたのが去年で、それからゆっくり読み進めてきた。
そして今回、読み始めてすぐに分かった。ココからは未読だ。知らない世界に、ダレンと一緒に立ち向かうんだ!
ダレン・シャン6巻は、運命的な巻だった。ダレンにとって初めて運命が大きく変わったのは、もちろん第1巻でクレプスリーに半バンパイアにされた時だ。
それからダレンの価値観を変える出来事は沢山起こったが、間違いなく6巻は運命が大きく変わった2度目の瞬間だろう。それも、今度はダレンだけでなくバンパイア界全体を揺るがすような。
クレプスリーも大きく変わった。以前の感想で、ダレンを命に関わる試練に立ち向かわせたのはクレプスリーらしくない、何か考えがあってのことか?と書いたが、実際はそうではなかった。クレプスリーはダレンに親愛の情を持っていたが、やはりバンパイアらしい考えの持ち主だったのだ。
それが今回の事件を通して、"おきて"と忠誠以上に大事なものがあると感情を露わにした。
本編と直接関係のない議論だが、ダレン・シャンの世界に女性バンパイアがほとんど存在しないのはその為だろうか。
男性は掟や前例を重視する。その場の感情より、全体の利益を考えがちだと思う(カーダはより特徴的だね)。
対して女性は、良くも悪くも感情の生き物で、保守的な反面、情の為にルールを変えることには柔軟な態度を示しがちだ。
まぁ、もちろんあくまで私の主観だし、そうでない人も大勢いる。
でも、これまでのバンパイア界が頑なであったことと、カーダが仲間に相談せずにセンセーショナルな事件を起こしたことは、何か世界に偏りがあるからに思えてならなかった。
世界はバランスを保っている。
今後、動き出した運命は、バンパイアとバンパニーズの間でどのようなバランスを取ることを選ぶのだろうか。そして、ダレンは自分で3度目の運命を変えていけるのだろうか。
要注目だ。
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