#水域
#椎名誠
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#あらすじ
水に覆われた世界を一人、小型船で旅する青年ハル。危険な生物をかわし、食料を探し、ひたすら流れていく。
水域で出会う人々と、多少の交流を持ったり時には騙されたり…。そして愛する人に出会う。
出会いと別れを取り返しながら、孤独な旅を続けていく不思議なファンタジー。
#感想
ちょいちょいトラブルにはみまわれるけど、大事件!というほどのことは起こらず、ある意味旅行記のような小説。
多分舞台は未来の地球で、大雨によって世界は浸水してしまったんだろうということが匂わされている。
架空の生き物や造語が多出するのが特徴的。だけどそれに対する説明はなくて、この世界では我々の不思議を当たり前と受け入れて進めざるを得ない。
ファンタジーだけどじっくり一人の男の生涯というか、生き様の一部を切り取って眺めるかんじ。
私にはちょっと物足りなかったかな。村上春樹とか好きな人には合うんじゃないかしら。