#連続殺人鬼カエル男ふたたび
#中山七里
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#あらすじ
『連続殺人鬼カエル男』の続編です。
▼前作未読の方には、続編のあらすじもネタバレになるので、こちらからお先にどうぞ(o’∀’o)▼
カエル男による恐慌の日々を乗り越えた古手川は、あまりにも大きなものを喪失してしまった。
あれから1年弱。
カエル男事件の渦中の人物、精神科医の御前崎教授の自宅が爆発、現場は見るも無残な状態と聞きつけた古手川刑事と上司の渡瀬は、過去のカエル男事件の情報提供という名目で現場へ向かう。
そこで2人は目にすることになる。
「きょうばくちくをかってきたよ。」
あのおぞましい事件が再び幕を開けるのを・・・
#感想
衝撃の前作から、まさかの続編登場!
カエル男の正体、その犯行理由から続編なんてありえないと思っていました。書店で見かけた時には目の錯覚かと。
それほど前作が完璧だったんです!
もしかしてスピンオフ?それとも模倣犯?
あまりにも前作の完成度が高いと、続編ってちょっと残念な場合もありますよね。
ふむむ、そこんとこどうなん?と古手川並に疑いながら読み始め・・・瞠目!
エッ・・・そこから始まるの?!
犯人が分かっている所からの展開は不思議な感じもしましたが、最後まで読んで納得。
さすが中山七里・・・
今回も、精神疾患者の犯罪という難解なテーマを扱い、事件の謎と共に“お前の考えはどうなんだ”と読者に迫ってきます。
なぜ完璧とも思える前作から、続編を書いたのか。
私は、人気があったから、とは思えません。。。
この国の制度がこうある限り、憎しみの連鎖は簡単に断ち切れないのだ、と言われている気がしました。