#噂
#荻原浩
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#あらすじ
女子高生達の間に広がった怪談じみた都市伝説「レインマン」。
実際に都市伝説を模した殺人が起こったことで、所轄の刑事小暮と捜査一課の名島はコンビを組んで噂の出どころを探る。
始めは単なる遊びと思われた噂だが、実は商業目的で意図的に拡散されたものだと分かる。
口コミを操作してヒット商品を生み出した代償と、その裏に隠された衝撃の事実とは?!
#感想
戦慄し、読み終わった後はしばらく放心。
たっぷりページ量がありながら、ストーリーはテンポ良く、グイグイ引き込まれて気が付いたら読み切っていました。
とても面白い!
カリスマの描き方、その仮面がはがれる様、荻原さんはとても上手く“人”というものを表現されます。
全体的にほんのりホラー色が漂う中、おじさん刑事の小暮が高校生の娘にヒントをもらいながら、ぎこちなく若者とコミュニケーションを取るシーンはほっこりしてとても好きでした。
緩急がしっかりついていて、飽きずに夢中で最後まで読み切れます。
だからこそ、このまま終結と思われた最後に隠された罠には、まんまとでした。油断禁物(ネタバレになるといけないので語れないのがもどかしい!)。
あー、ゾッとした。無知って怖い。
でも面白いのでオススメです。