#悪いものが、来ませんように
(#悪いものが来ませんように)
#芦沢央
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#あらすじ
助産院で働く紗英と銀行員の夫大志の間は、冷め切っていた。夫には恋人がいる。それでも子どもが欲しい紗英は、夜勤明けの眠りに落ちそうな日でも毎朝基礎体温を測り続ける。
紗英が心から安心して頼れる相手、なっちゃんこと奈津子はいつも紗英の味方だ。なっちゃんなっちゃんと、奈津子に頼り切りの紗英。奈津子は紗英の不満をいつも聞いてくれて、自分のことのように怒ってくれる。
ある日、ついに大志が帰らず、紗英は大志の職場を訪れる。しかしそこで聞かされたのは、大志が無断欠勤しているということで…
#感想
物語は、紗英や奈津子を中心にした話と、何らかの事件を起こしてしまった奈津子に対する証言を交互にしながら進められていきます。
今の自分の不幸がある理由を、誰かに求めてしまうのは、周りはおろか自分とも向き合えていないからでしょう。タイトルにもある、悪いものが来ませんように…この言葉が自分以外のものの為に願われるのは、そこに愛情があるからのはずです。
悪いのはあなたのせいではない、とするのは愛や優しさからかもしれないけど、本当にその人のためになるのかな…
絶対エピローグまで読んで!必ず衝撃を受けるはず。