#連続殺人鬼カエル男
#中山七里
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#あらすじ
埼玉県のあるマンションで、異常なものが発見される。それは、口からフックで吊るされた全裸の女性の死体だった。「きょう、かえるをつかまえたよ」死体のそばには幼児が書いたような稚拙な紙片。
埼玉県警の古手川は、捜査の中で過去に犯罪歴のある自閉症患者の勝雄と保護司のさゆりに出会う。
"カエル男"と呼ばれる犯人の見境ない凶悪殺人に、やがて世間はパニックになり精神疾患者や異常犯罪虞犯者リストの開示を要求しだす。
勝雄とさゆりの元にも不安にかられた群衆が押し寄せてきて…
一体誰が何の目的で犯行を行なったのか!?
#感想
読んでいて、怖くて怖くて仕方がなかった。
エゲツない殺人描写。犯行の異常性。恐慌に陥った一般市民。司法への信頼の揺らぎ。
なのに文字を追う目は止まらなくって、息を飲んだらそのまま呼吸を忘れそうな位だった!
真に怖ろしいのは犯罪や暴動そのものではなくて、それが起こるに至った環境や人の中に潜む狂気。
よくもまぁ、こんなに次から次へと災難を起こすものだと感心しました。
読み応えがあり、こちらは大満足な一冊ですが、古手川くんは大変過ぎの災難過ぎで…心身共に労ってあげたくなります。
▼まさかまさかの続編も…!